こんにちは。りくおです。
今回もマーケティングについての記事になっておりまして、
「差別化戦略」って何だ?という疑問に答えていこうと思います。
差別化って何?
自分が商品を売りたい!と考えた時に、
「競合はいるのか?」「ライバル企業はどんなものを提供しているのか?」
と調べるはずです。
調べたら、「自分が提供しようと思っている商品・コンテンツ」
と似たものが必ず出回っているはずです。
そんな時に企業がするべき施策として「差別化」をする必要があるんですね。
つまり、既に出回っている商品と自社の商品の差を作るということです。
差別化戦略の事例 『焼肉ライク』
実際に行われた差別化戦略として、
『焼肉ライク』で説明してみましょう。
みなさん『焼肉ライク』はご存じですか?
最近人気が出てきた会社ですのでまだ知らない人も結構多いと思います。
焼肉ライクは競合との差別化として、
- 一人でも来てもらえるように、ロースターを一人一台設置した。
- リーズナブルな値段設定でランチにも来てもらえるようにした。
- 安いが味も良く、リピート客を増やした。
今まで焼肉店と言うのは無数に存在していたが、
ターゲットを「一人焼肉を楽しみたい人」というものに絞ったんですね。
「焼肉を一人で食べたい」という潜在需要が眠っていることに気づき、
先を越されることなく出店する。素晴らしいですよね。
現在特許出願中だそうで、もし認可されたら
一人焼肉市場は「焼肉ライク」の一人勝ちとなりますね。笑
差別化戦略は三つの軸を意識しよう
- 手軽軸
- 商品軸
- 密着軸
手軽軸
手軽軸とは、「手軽にパッと済ませたい人」向けに差別化するものです。
先の「焼肉ライク」はこの軸で差別化を図っており、
安く、早く、おいしいものを提供しています。
品質は最高級ではないですが、安い価格である程度のクオリティを提供する、
ファストフード店などが挙げられます。
ハンバーガー店でいうとマクドナルドですね。
100円でハンバーガーを食べられるとか破格ですよね。笑
商品軸
商品軸とは、「とにかく良いもの」を提供するして、差別化を狙います。
「ゴージャスな物」や「いい雰囲気でしっかりとしたサービス」を求めている人向けで、
値段は高く設定するのが一般的です。
ラグジュアリーホテルや高級フレンチレストランがいい例ですね。
高い料金を支払っていただき、素晴らしいサービス提供して満足してもらう。
ハンバーガー店でいうと一応モスバーガーですね。
値段は少し高いですが、とてもおいしいハンバーガーを食べることが出来ます。
密着軸
密着軸とは、お客さんの事をよく理解している店などがそうです。
例えば、美容院とかは密着軸を意識して経営している店舗が多いですね。
- 「あの店員さんに切ってもらえば失敗は無い」
- 「いつもの髪型にしてもらおう」
- 「話していて楽しい!悩み相談とかにも乗ってくれる!」
などと考えて行きつけの美容院を決めている人は多いはずです。
お客さんと店の距離が近いですね。
もしお客さんに気に入ってもらえたらリピートしてくれる確率は高くなります。
他にも喫茶店やスナックなども密着軸ですね。
これらの店はなかなか新しいお客さんが来てくれないことが多いはずなのに、
ずっと経営できているのは、リピーターが多いからなんですね。
軸は必ず一本に絞ろう
軸を決めるということは、その会社の経営の多くの要素を決めるのです。
- 手軽軸:低予算で運営する必要があるので、大量生産が求められる。
チェーン店なら多くの従業員を抱えることになり、人件費大。 - 商品軸:最高級の物を提供しなくてはいけない。サービスの徹底が求められる。
競合よりも少しでも良いものを作る必要がある。 - 密着軸:メーカーならお客さんの声にしっかりと耳を向けることになる。
自分たちが作りたいものを作るというかは、相手の欲しているものを作る。
と言う感じにすべて別の向きの価値提供をしているんですね。
ゲームでいうならば、攻撃力をめっちゃ強化するか
防御力をアップしまくるか、すばやさを高めまくるみたいに一つの事に全振りするという
小学生がやりそうな考えが差別化では重要になってきます。笑
また、一番最悪なのは「全部中途半端」に取り入れようとしてしまうことです。
テレビ業界を見てもらうと分かりやすいんですが、個性的なキャラが立っている人が売れます。
最近でいうと、「フワちゃん」とか顕著ですよね。
おバカキャラで先輩にも敬語を使わないといったフレンドリーさがあります。
普通、大御所にため口を使ったりしたらブチ切れられますよね。
でも全然怒られない。なぜならキャラが確立しているからです。
これを中途半端に中堅芸人とかがやってしまうと間違いなくスベるし、
下手したら芸能界から干されかねません。苦笑
まとめ
- 差別化とは競合との差をつけること。
- その際に三つの軸を意識する。
その三つとは「手軽軸」「商品軸」「密着軸」である。 - 軸は一つに定める。中途半端は一番ダメ。
差別化は非常に大事な考え方です。
競合と全く同じ物を提供しても売れませんからね。
ライバルよりも値段を低く設定すれば、売れるかもしれませんが
相手もまた値段を下げてきて、売り手はしんどくなる一方となってしまう。
(書い手はどんどん安くなるから嬉しいけどね笑)
値段を下げるのは、従業員への負担が大きくなるという事を意味し、
賃金カットや長時間労働を余儀なくすることになります。
そうなればどんどん商品のクオリティは下がっていき、
商品は売れなくなり、悪循環に陥ります。
100均みたいに薄利多売で儲かることができれば問題ないんですけどね。。
では今回はここまでです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
一人焼肉推奨店「焼肉ライク」。
「焼肉を食べたいけど一人で食べに行くのはちょっと・・・」
というお客の声に応え誕生した焼肉店。肉と言えば男のイメージが強いが、女性のお客さんも多く訪れる。また値段も安くリーズナブルに焼肉を楽しめると近年人気を博している。